- 安堵町
水運(御幸ヶ瀬浜・板屋ヶ瀬浜)
安堵町一帯は、奈良盆地の中で最も低いところに位置し、奈良盆地を流れる河川のほとんどがこの地付近で合流します。飛鳥時代には難波と飛鳥を結ぶ水上交通の要衝で、隋や唐などの、大陸の国々との交流に重要な拠点となっていました。日本書記にも「阿斗桑市」(あとのくわいち)や「阿斗の河辺の舘」(あとのかわべのむろつみ:迎賓館のこと)などの記述が見られるように、この「阿斗」が後に「安堵」になったと伝わります。
この水上交通は、のちに大きな流通へと発展し、大和の経済を支えました。水量がある河内の方は剣先船(けんさきぶね)が、水深の浅い大和の方は「魚梁船」(やなぶね)とよばれる小型の川船が荷を運んでいました。
(スケッチ画は辻本忠夫氏、辻本奨之氏より提供)
交易は、中世から明治の中頃まで盛んで、大和各地は御幸ヶ瀬浜(ごこうがせはま:現在の安堵町笠目:御幸橋付近)や、板屋ヶ瀬浜(いたやがせはま:現在の安堵町窪田・大和郡山市の境界付近)など、多くの人でにぎわっていました。
(スケッチ画は辻本忠夫氏、辻本奨之氏より提供)
観光スポット情報
- スポット名
- 御幸橋
- 住所
- 奈良県生駒郡安堵町笠目
- TEL
- アクセス
- JRをご利用の場合
大阪から JR大阪駅 → JR大和路線(加茂行または奈良行) → JR法隆寺駅 → 西方向へ徒歩10分 → 弋鳥橋を渡り富雄川沿いを南方向に5分
京都から JR京都駅 → JR奈良線(奈良行) → JR奈良駅(大阪方面行乗換) → JR法隆寺駅 → 西方向へ徒歩10分 → 弋鳥橋を渡り富雄川沿いを南方向に5分
近鉄電車をご利用の場合
京都から 近鉄京都駅 → 近鉄京都線・橿原線(橿原神宮前行または天理行。奈良行の場合、大和西大寺駅で乗換) → 近鉄平端駅
近鉄平端駅から
安堵町コミュニティバス 近鉄平端駅 → 安堵町コミュニティバス(南回りルート) → 安富橋 → 富雄川沿いを南方向へ徒歩15分